GA technologies(東京都港区)は6月11日、中華圏の富裕層への日本不動産の販売に乗り出すことを発表した。NeoX(東京都渋谷区)などが手がける、中華圏最大級の日本不動産販売プラットフォームの「新居秒算」をGA社が取得する。7月末ごろに完全取得予定となっている。
新居秒算には約1万2000件物件が掲載され、問い合わせは月間約1000件。ビジネスモデルとしてはサイトに物件を紹介した際に、日本の仲介会社から掲載料を取得。中華圏の顧客から相談を受け、日本の仲介会社に送客した際の成約量の一部をコンサルティングフィーとして受け取る。中国本土の富裕層はほぼ海外に口座を持ち、送金にも問題はないという。
GA社では提携不動産会社や会員不動産投資家のさらなる獲得を狙う。GA社の樋口龍社長は6月11日の説明会で、新居秒算の顧客の59%が資産5000万円以上であることなどから、「新たな買い手が付くことは、日本人にとっても売却先が増えるという点でプラス」と述べた。また既存事業の強化につながるとし、提携不動産会社の3倍増などを目指すとした。
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