積水ハウス(大阪市北区)は、賃貸入居時に発生する物件内覧、契約手続き、生活インフラの契約など、一連の手続きをワンストップ化するサービスの実現に向けて取り組む。今年4月の立ち上げに参画した企業間情報連携推進コンソーシアム「NEXCHAIN(ネクスチェーン)」 のブロックチェーン技術を活用するもので、セキュリティを確保しつつ、客の情報を企業間で連携することによりサービスを実現する。同社の賃貸住宅「シャーメゾン」への入居を希望する客を対象に、2020年度中の運用開始を目指す。
同サービスにより、部屋探しの内覧申込みの際、客の意思に基づいて連携した登録済みの本人情報を使い、現住所や電話番号などの入力作業を簡略化する。また、物件内覧の際に本人確認情報に基づいてスマートフォンから開錠や施錠を行うことができ、不動産仲介会社の立ち合いなく効率的な物件内覧が可能になる。さらに、従来、商品・サービス提供企業ごとに行っていた複数契約の申し込みを一括化できる。新規申込や利用開始・休止・解約、住所変更などの各種手続きも簡略化される。
同社は同サービスの導入により、賃貸入居時の手続きにおける業界の新たなスタンダード構築を目標に掲げる。今後、「NEXCHAIN」において、人々の社会的な活動が大きく変化する「ニューノーマル」時代を見据えたテーマの検討・サービスの創出も目指す。
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