レオパレス21(東京都中野区)は6月5日、施工不良物件の改修工事状況と2020年3月期決算を発表した。5月31日現在明らかな不備があった1万3615棟のうち、改修が完了したのは全体の7.4%の1008棟。決算は802億2400万円の当期純損失となった。
この日明らかにした資料では、明らかな不備が1万3615棟。改修に着手したのが7071棟で、完了棟数は1008棟だった。同社が改修を優先すべきとする7638棟については着手済み6367棟。未着工1271棟のうち774棟は行政協議も終わっていない。行政協議が終わっても未着工が497棟あり、社内技術者の退職などを理由に挙げている。今後、約1000人の希望退職を実施し、さらに施工体制は縮小となるという。
2020年3月期の売上高は前期比14.2%減の4335億5300万円、営業損失が364億7300万円(前期は73億9000万円の利益)、経常損失が363億4100万円(70億6300万円の利益)、当期純損失が802億2400万円(686億6200万円の損失)。特別損失333億5300万円の計上などで純損失が大幅増となった。
2021年3月期は売上高が0.6%減の4311億円、営業損失が98億円、経常損失が102億円、当期純損失が80億円を見込んでいる。
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