長谷工コーポレーション(東京都港区)はこのほど、RFID(近距離無線通信を用いた自動認識技術)を利用した排水管通球試験システム「Drain Trace(ドレイントレース)」を開発した。新築分譲マンションの竣工前に実施する設備検査において、これまで手作業で行われていた排水管通球試験の業務効率化を目的に開発したもの。
2018年5月から実証を開始し、検査時間の削減や検査記録の書類作成時間の削減などが図れたほか、検査結果のエビデンス取得にも繋がるため、首都圏新築分譲マンションの設備検査で本格運用を開始。今後、近畿圏や中部圏にも導入を推進して全社的に展開し、設備検査の業務効率化と建設作業所の生産性向上を目指す。
同システムを導入することで、設備工事会社による検査時間が3割程度、検査記録等の書類作成時間が3割程度、それぞれ削減できるという。また、計測結果の自動入力によるエビデンスの取得(計測データの信頼性向上)、タイムスタンプによる入力データの正確性・作業性の向上、排水管内に滞留した試験ボールの簡易検知も可能になる。
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