レオパレス21(東京都中野区)は6月4日に2020年3月期の業績予想を下方修正し、当期純利益が803億円に上ることを発表した。赤羽一嘉・国土交通大臣は5日の記者会見で改めて施工不良問題について早期の改修を求めるとともに、同日中に報告を受けることを明らかにした。
レオパレス21は2020年3月期の平均入居率が前期比7.56ポイント低下の80.78%。このため繰延税金資産を取り崩したことで214億円の法人税等調整額として214億円の損失が発生。さらに施工不良物件の補修費用の上昇などで243億円の特別損失を計上。純損失が従来予想の304億円から803億円に拡大する見通し。
赤羽国交相は同社の業績の下方修正についてのコメントは差し控えるとしたが、「改修スケジュールも未定でオーナーの不安はもっともだと思う。改修を同社の責任で行い、不適合を解消することが重要と考えている」と述べた。また「遅延理由と今後の取り組みについて本日(5日)中にも報告がある。厳しく監視指導する」と述べた。
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