LIXILグループのジャパンホームシールド(東京都墨田区)は6月4日、「ハザードマップで学ぶ水害対策~異常気象と浸水する地形条件~」と題したオンラインセミナーを開催。水害上注意すべき地形や、とるべき対策の説明を行った。
同社の地盤技術研究所研究員の吉井孝文氏は主に浸水する地形条件について解説。谷の先に微高地と呼ばれる谷より少し高い地形となっている場合、排水できず、水が溜まって水害が起こりやすいと説明。また主要河川と、空中写真でラインとしてみることができるリニアメントという直線的な地形が交差するのも危険度が高いことも述べた。そして「ウェブやアプリによる地形の確認が重要」と呼びかけた。
同研究所の内山雅紀所長は、水害で建物が浮き上がる危険性に言及。ハード対策として住宅の建築前に地盤や建物のかさ上げ、止水壁や土のうの設置、エアコンの室外機を高い所に置くなどを紹介した。またソフト面では洪水のリスクを知ること、万が一の際の避難ルートの把握や持ち物の準備、火災保険に水災特約を付けておくことなどを呼びかけた。
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