飛島建設(東京都港区)とNTT東日本(東京都新宿区)は6月3日、建設業界活性化に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を用いたi-Construction(アイ・コンストラクション)の推進を図るための連携に関する協定書を締結したと発表した。建設業界の生産性向上や経営環境の改善、建設現場の安全性確保の推進に向け、ICTソリューションの導入および展開を行っていく。
連携による最初の取り組みとして、購入のタイミングで「熱中症に気をつけてこまめに水分補給してね」など、安全・体調管理を呼びかける自販機Wi-Fiを建設現場に導入する。同自販機は、災害時にはWi-Fiの無料提供基地になる。そのほか、飛島建設が開発した現場管理サービス「e-Stand」のさらなる拡充に向けた検討及び普及への取り組みを開始する。
両社の具体的な役割としては、飛島建設が建設業の課題抽出、検証環境の提供、DXを活用したICTソリューションの検討・サービス開発・提供など。NTT東日本は、建設業の課題の追究と課題解決策の提案、他の建設会社へのICTソリューションパッケージの提案などを行う。
同取り組みを皮切りに、建設現場向けの映像やAI、ローカル5Gを活用したICTソリューションの提供を段階的に検討していく。また、建設業界の課題解決に止まらず、Society5.0(超スマート社会)の実現に向けて、地域創生、まちづくり、地域経済、持続可能な社会の実現の発展に寄与していくとする。
i-Constructionは、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」などの施策を建設現場に導入することによって建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組み。
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