大東建託(東京都港区)は6月3日、CLT(直交集成材)造の賃貸住宅1号棟を岩手県住田町で12日に完成すると発表した。シミュレーションを行いCLT造の高い冷暖房効率も確認し、今後CLT建材の活用を進める。
東京都市大学の近藤靖史教授の指導のもと、2014年に開始した住宅の温熱性能向上に向けた研究開発では、オリジナルCLT造の賃貸住宅と一般的なRC造の賃貸住宅を対象にコンピューター解析を行い、夏期の室内温度や床表面温度についてシミュレーションを実施。室内で、ルームエアコンを午前6時30分~8時30分と午後6~12時に運転した場合における、午後8時時点の室内床表面温度は、CLT造が28.5℃であるのに対しRC造は30.0℃となり、CLT造の方が約1.5℃冷えていたという。
CLT造賃貸住宅の建築の様子
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