セントラル警備保障(東京都新宿区)とコムシス(神奈川県横浜市)はこのほど、マンション向け新サービスの一環として「マンション管理員省人化システム(仮称)」の試作機を開発し、7月から社会実装を目標とした実証実験を開始すると発表した。
同システムは、各種申請書の申請・共用施設の予約受付や、災害時の注意喚起および避難場所などを表示する「自動受付機能」、共用施設の鍵の貸出や返却を管理する「鍵管理機能」を搭載。マンション居住者の生活の質向上と資産価値の維持・向上、管理会社の管理効率化の実現を目指す。
実証実験は、大和ライフネクスト協力のもと、管理員が24時間常駐または日勤勤務を行っている80~200戸程度の中規模マンションにて実施する予定。各機能の操作性、利用率、有効性などを検証するとともに、管理会社・管理員の効率化と省人化の実現可能性を検討する。また、居住者アンケートにより、利便性や生活の質向上につながるかを評価するという。
近年、マンション管理業界ではマンション管理員の高齢化・人材不足によるコスト上昇が問題となっている一方、マンション管理組合では管理費の見直しが必要な事例が見られることなどから、同システムを開発。新型コロナウイルスをはじめ、あらゆる災害に対応可能なマンション管理システムを実現するとしている。
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