国土交通省は5月29日、「長期優良住宅制度のあり方に関する検討会」の第9回会合を開催。最終とりまとめを行った。住宅性能表示制度との一体的運用等について、認定基準のうち、長期使用構造等に関する基準のみ住宅性能評価の枠組みを踏まえた評価を可能とした。
性能表示制度との一体的運用では(1)長期優良住宅の認定基準の全てについて住宅性能評価の枠組みを踏まえた評価を可能とする方法(2)認定基準のうち、長期使用構造等に関する基準のみを踏まえた評価を可能とする方法―の2案があったが、(2)で検討を進めることとなった。住宅性能評価表示制度との一体的運用が困難な場合は、現在任意で行われている登録住宅性能評価機関等による技術的審査に、法令上の裏付けを与えることの他、竣工時に現場検査を行う仕組みを取り入れることを検討すべきとした。
また手続きの負担軽減や効率化についても推進すべきとした。事業者向けの取り組みとしてさらに、中小事業者に長期優良住宅のメリットや認定基準の周知を行う他、認定申請サポート事業者や維持管理事業者を活用しやすくすることも重要とした。
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