サンゲツ(愛知県名古屋市)は5月26日、2030年までの長期ビジョンと2022年度までの中期経営計画を発表した。2030年3月期に売上高が2020年3月期比で39.5%増の2250億円、営業利益が99.7%増の185億円を目指す。中計では2023年3月期に売上高が6.6%増の1720億円、営業利益が29.5%増の120億円を目指す。
インテリアでは新築住宅市場では利益率向上へ代理店との協業深化や受注・出荷・配送サービスの拡充・高度化などを図る。住宅リニューアルでは新築同様の取り組み以外にスペースデザイン力の強化を図っていく。非住宅ではリニューアル市場で、人と空間の関わりの構想や魅力の提案といった「コトのデザイン力」強化を図っていく。物流は関西のロジスティクスセンター(LC)で省人化設備による新設・統合の他、首都圏と中部のLCでも精進化設備を導入し、受注から出荷までさらなる短縮を図る。
エクステリアは首都圏での事業拡大や景観工事の事業化、既存事業の基盤強化として重量物を中心とした配送体制と施工強化を図る。海外は米国で自社ブランド商品のデザインを強化し、販売拡大を図る。中国では日本品をベースに差別化が可能な米国品の販売も行う。シンガポール子会社のグッドリッチが管轄する東南アジアは成長市場を視野に入れ、在庫戦略を強化。香港はホテル市場向け商品拡充と非ホテル市場への対応、住宅市場向け⽇本製壁紙と⾮住宅市場向け床材の拡販を図る。
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