矢野経済研究所(東京都中野区)は5月25日、住宅リフォーム市場の短期的なトレンド調査の結果を発表した。2020年第1四半期(1~3月)の市場規模(速報値)は、前年同期比4.8%増の1兆3329億円。消費税増税後の反動減、新型コロナウイルス感染症の影響による一部製品の納品遅れや需要の低迷といったマイナス要因があったものの、消費税増税の特例措置による大型リフォームの駆け込み需要のあった前年同期よりも上回る結果となった。
また、2019年度(2019年4月~2020年3月)の市場規模(速報値)は、前年度比4.3%増の6兆5565億円。上期(4〜9月)は夏場に消費税増税前の駆け込み需要があり前年度同期比9.4%増、下期(10〜3月)は同0.7%減と反動減は軽微にとどまった。
2020年度の見通しは、リーマンショック時と同等もしくはそれ以上の影響を想定し、5.5~6.0兆円と予測する。
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