アットホーム(東京都大田区)は、データ解析事業を展開するアットホームラボ(東京都千代田区)およびマーケティングシステムの企画・開発・運営を行うGFL(東京都渋谷区)と業務提携し、AIを活用した不動産クロージング技術についての共同研究を5月から開始。具現化策第1弾として、物件ごとの魅力を語り分けるアピールコメント自動生成機能を、「ATBB(不動産業務総合支援サイト)」に秋頃に搭載すると発表した。
同共同研究は、これまでベテラン営業担当者に依存してきた「クロージングスキル」をAIの活用により再現し、同社加盟店の早期成約と消費者のスムーズな住まい探しを支援するのが目的。今回、コメントの自動生成機能を開発することで、不動産会社の業務負担が軽減されるとともに、物件の特徴的な条件・設備に関するコメントを優先的に採用。消費者に物件ごとの個性と魅力を的確に伝えることが可能となる。
今後、同共同研究では不動産のクロージング技術として、同社の画像・テキストの解析技術をもとに、物件の隠れた魅力を抽出して消費者にアピールする表現開発に関する「物件の潜在価値抽出技術」、同社が持つDMP(データマネジメントプラットフォーム)データや行動履歴を活用した「顧客洞察抽出技術」、問い合わせや閲覧行動からアピールコメントを学習、進化させる「言語化技術」を進める予定。同社が持つ膨大な不動産情報を、アットホームラボのデータ解析技術とGFLのマーケティングソリューション技術で、次世代の真の「価値」に昇華すること目指すという。
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