集合住宅向けインターネットサービスプロバイダーのつなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)とその株主であるアルテリア・ネットワークス(東京都港区)、三菱地所(東京都千代田区)、東京建物(東京都中央区)の4社は5月22日、ローカル5Gを活用した集合住宅向け次世代無線インターネットサービスの商用化に向けた共同実証実験の取り組みを開始すると発表した。
ローカル5Gは、モバイル通信事業者による全国向け5Gサービスとは別に、様々な地域の企業や産業分野が、個別のニーズに応じて柔軟に5Gシステムを構築できるもので、昨年末に総務省によって、全候補帯域のうち28GHz帯の一部周波数について先行して制度化された。
今回の4社による取り組みでは、他の候補帯域のうち、今年末に制度化が予定されるさらに広いエリアのカバーに適したSub6GHz帯を活用して実証実験を行う。ローカル5Gは、マンション内に新たな通信配線の敷設が不要なため、通線する配管のない既築マンションへの活用も可能。物件の資産価値向上や、将来的なエンターテイメント、遠隔診療、セキュリティ、高精細映像配信、テレワーク等への活用や普及が見込まれる。
アルテリアグループ2社は、同実証実験を通してローカル5Gの知見・ノウハウを蓄積し、Sub6GHz帯のローカル5G制度化にあわせて、三菱地所グループ、東京建物グループ等の分譲・賃貸マンション向けに次世代無線インターネットサービスの商用化を推進する。また、アルテリアグループと三菱地所グループ、東京建物グループは共同でローカル5Gを活用した居住者の暮らしの利便性・安全性向上、物件の資産価値の向上に資する取り組みを検討する。
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