経済産業省は5月22日、中小企業への補助事業である中小企業生産性革命推進事業について、新型コロナウイルス対応として設置した特別枠の補助率引き上げと、感染防止対策に対する補助として「事業再開枠」を創設したことを発表した。「事業再開枠」は感染防止対策の経費を50万円を上限に総補助額の2分の1まで補助する。
中小企業生産性革命推進事業には小規模事業者向けの「持続化補助金」、新製品・サービス開発などのための設備投資を対象とした「ものづくり補助金」、ITによる業務効率化のための「IT導入補助金」がある。それぞれ新型コロナ対応の特別枠として、補助対象経費の6分の1以上が(1)サプライチェーン毀損への対応(2)非対面ビジネスモデルへの転換(3)テレワーク環境の整備―のいずれかに該当すれば、補助率を2分の1から3分の2に引き上げている。今回、(2)と(3)について補助率を4分の3に引き上げる。
「事業再開枠」は新型コロナ対策の業種別ガイドラインなどに沿った、消毒やマスク、換気設備など感染防止対策の経費を補助する。対象者は持続化補助金(特別枠・通常枠)、ものづくり補助金(特別枠)の採択者で、5月14日以降に発生した経費が対象となる。
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