パナソニック(大阪府門真市)は5月18日、2020年3月期決算を発表した。売上高は6.4%減の7兆4906億100万円、営業利益は28.6%減の2937億5100万円、当期純利益は20.6%減の2257億700万円。新型コロナウイルスや中国の投資需要減少などで減収減益で終わった。住宅・住宅設備事業のライフソリューションズは、住宅事業のパナソニック ホームズが連結対象から外れ減収だが、3倍弱の増益となった。
ライフソリューションズは売上高が6%減の1兆9125億円、営業利益が178%増の1798億円。パナソニック ホームズは、パナソニックの他にトヨタ自動車と三井物産が出資するプライム ライフ テクノロジーズに移管され、連結対象から外れた。一方で建材や水まわり、配線器具販売の好調や住宅関連事業譲渡益により、大幅な増益となった。
2021年3月期の業績予想は、新型コロナのため見送った。5月18日の決算説明会で梅田博和・取締役常務執行役員・CFOは、新型コロナの影響について「4月の全社販売は前年同月比8割弱程度」と説明。日本は9割、中国は横ばいだが、北米は半分、欧州は6割でインドはゼロという。ライフソリューションズについては、需要面では国内は市況低迷・工事延長の影響があり、海外ではインドなどでロックダウンによる需要減が懸念されるという。供給面ではインド、マレーシア、メキシコの工場停止で、配線器具や換気扇などの生産に影響が出ている。
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