蓄電システム、エネルギー利用をきっかけに、自動車分野と住宅分野の融合が進んでいる。LIXIL(東京都千代田区)と積水ハウス(大阪市北区)は、12月3日から同11日まで東京ビッグサイト(東京・有明)で一般公開される「第42回東京モーターショー2011」に出展。同展示会への住宅分野からの出展は初めて。自動車をはじめとした移動機器(モビリティ)と住宅、都市の新しい関係を提案した。
同展示会は、自動車業界の国際的なイベントで、期間中約80万人の来場者が見込まれる。今回は、シンボルイベントとして、未来のモビリティと都市のあり方を展示、体験できる企画展示「スマートモビリティシティー2011」を実施。LIXIL、積水ハウスともにこのコーナーに出展した。
LIXILはインテリアとエクステリアをつなぐ「ミッドエリア」空間で、モビリティとの関係を提案するコンセプトを提示。コンセプト商品として、外付け可動ルーバーや「ミッドテリア」用に開発したキッチンを参考展示した。モビリティに木製の電気自動車や自転車を採用したほか、植栽や2頭の馬など、自然との協調や多様性の重視を強調。コミュニティーとしての豊かさにつながる暮らしのあり方を提案した。コンセプトデザインはユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学氏が担当。
積水ハウスは家も車もエネルギーコストがゼロ、停電時にも電気自動車に充電できるスマートハウスをコンセプトに展示を構成。オリジナルのHEMS(家庭用エネルギー管理システム)も出展している。
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