帝国データバンク(TDB、東京都港区)は5月13日、「全国企業倒産集計」(2020年4月報)を発表した。倒産件数は前年同月比16.4%増の758件で、8カ月連続の前年同月比増加。負債総額は同54.3%増の1614億6700万円で2カ月連続の前年同月比増加となった。
業種別の倒産件数は、7業種中6業種で前年同月を上回った。建設業は同10.7%増の124件で8カ月連続の前年同月比増加となった。不動産業は同23.8%減の16件と、唯一前年同月を下回った。
主因別にみると、「不況型倒産」の合計は614件で全体の81.0%を占めた。負債規模別では、負債5000万円未満の倒産が441件で全体の58.2%を占めた。地域別では9地域中8地域で前年同月を上回った。北陸では建設業や卸売業などで増加が見られた結果、前年同月比75.0%増の35件で3カ月連続の前年同月比増加となった。
そのほか、人手不足倒産は15件(前年同月比25.0%減)で6カ月ぶりの前年同月比減少。後継者難倒産は54件(同58.8%増)で過去最多を更新した。返済猶予後倒産は55件(同48.6%増)で6カ月ぶりの前年同月比増加となった。
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