NTTスマイルエナジー(大阪市中央区)は5月11日、独立型店舗等を持つ法人向けに蓄電池付き太陽光発電設備を無償設置し、電力を供給するPPA(電力購入契約)モデルのサービス提供を開始した。第Ⅰ期の投資予定額は20億円。需要家の募集を9月30日まで行う。また、同サービスの施工販売会社を募集する。
同サービスでは、需要家に対して、(1)太陽光で発電した電力の供給(PPAによる電力供給)、(2)余剰電力の蓄電池への充電と充電した電力の供給、(3)太陽光で発電しておらず、蓄電池残量が不足した時の電線路からの電力供給、(4)災害による停電時の太陽光発電設備及び蓄電池からの無料電力供給を行う。また、太陽光発電の遠隔監視サービス「エコめがね」のAI機能による気象警報に連動した蓄電池の満充電維持機能を提供する。
災害による停電時の電力利用では、太陽光発電設備を自立運転に切り替えることで100Vの非常用コンセントが使用でき、スマートフォン等の充電や液晶テレビの視聴等への利用が可能。また、100Vで駆動するLED照明やレジ等を蓄電池の特定負荷分電盤に接続することで利用可能となる。
サービス対象は、独立型店舗等を持つ法人で、低圧の需要家。また、高圧の需要家の相談も受け付ける。提供エリアは、北海道・北陸・沖縄電力管内および離島(淡路島を除く)以外の地域。PPA電力供給契約期間は、太陽光発電設備・蓄電池の設置の場合が12年〜。太陽光発電設備のみの設置(10年〜)にも対応する。
なお、電線路からの電力供給はエネット(東京都港区)が行い、NTTスマイルエナジーが取次事業者として「スマイルごいっしょでんき」の名称で提供する。
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