ヒノキヤグループ(東京都千代田区)の連結子会社である日本アクア(東京都港区)は5月11日、2020年12月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比1.7%増の48億8900万円、営業利益は同20.8%増の4億3500万円、経常利益は同24.1%増の4億4300万円、純利益は同26.2%増の2億9200万円。利益面では、第一四半期累計期間として過去最高益を記録した。
部門別の売上高は、戸建部門が同0.8%減の30億7900万円、建築物部門が同18.2%増の10億2300万円、Z空調等の空調・換気が281.6%増の7600万円、機械販売が同33.8%減の6000万円、副資材・その他が同7.4%減の4億9100万円、原料販売が同19.8%減の1億5800万円だった。
同社は増益となった要因として、現場発泡断熱材「アクアフォーム」の原料の一部であるイソシアネート原料価格の低下をあげた。新型コロナウイルス感染の拡大を受けて中国の原油需要が落ち込み、原油価格が下落方向に転じたことや、世界経済の減速懸念から生産余剰となったことが重なり、有利に調達できる環境で推移した。
一方で、2月下旬以降は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国土交通省が自治体や政令指定都市に対して工事での感染発生時の措置や工期・工事費の見直しを通達したほか、トイレ、ユニットバス、システムキッチンなど中国で生産する製品調達が難しくなったこともあり、工事への影響が出始めたことも指摘した。
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