つなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)はこのほど、同社が運営するマンション居住者向け情報サイト「マンション・ラボ」の会員に対し、「マンションにおける新型コロナウイルス感染対策」に関する調査を実施し、その結果を発表した。居住しているマンション全体で行っている感染拡大防止の取り組みについて尋ねたところ、51.7%が「特に取り組みを行っている様子はない」と回答した。取り組んでいることとしては、「注意喚起ポスターの掲示またはビラの配布」(29.1%)、「有施設の使用自粛要請」(20.4%)、「アルコール消毒液などの設置」(12.8%)などが挙げられた。
現在、特に不安に感じていることとして最も多かった回答は「自分や家族の感染」(62.7%)。次いで、「終息の見通しがたたないこと」(59.4%)、「日本経済・景気の悪化・低迷」(53.9%)となった。
新型コロナウイルス感染拡大にあたり、マンションに住んでいて良かったと思うことを尋ねたところ、「LINEグループを作り情報交換していること」「宅配ロッカーで対面せずに荷物が受け取れること」「マンション内にクリニック・飲食店・コンビニがあり、特に不自由を感じずに済むこと」などが挙げられた。
マンションで行ってほしい対策や、備えてほしい備品・設備については、「オートロックやエレベーターのボタン類を非接触タイプにしてほしい」「生活物資の共同購入があると良い」などの意見が聞かれた。
調査期間は4月9~26日。主に分譲マンションに住む10~80代の男女2560人を対象に、インターネットアンケートを実施した。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。