クリエイト礼文(山形市)は4月18日、山形県東根市内に2棟のユニテハウスからなる住宅展示場をオープンした。外出自粛が続く中、それでも来場を希望する顧客に応えようと、来場者は一組ずつに限定し、完全予約制で営業をスタート。新型コロナウイルスの感染防止対策として3月に全社の行動指針を打ち出した同社では、社内外で徹底した対策を取ることで、可能な限りの営業活動を継続しながら、ウィズコロナからアフターコロナも見据えた住宅を提案している。
「ウィズコロナ時代の今だからこそ、家での生活を根本から見直して、本来の快適な住宅とは何か、家族で感じる幸せとは何か、についてとことん考えた」という展示場は、ユニテハウスのコンセプトである「家=土地+建物+外構(庭)」の考えのもと設計。敷地の周囲にルーバーを配置することで「家族の幸せを守るための領域」を外構でつくり上げた。家の中にいなければならない不安やストレスが払しょくできる「究極の“お籠りができる展示場”」という。
ウッドデッキとタイルデッキからなる17帖のアウトドアリビングが特徴の39坪のユニテハウスは、建物の内側と外側をつなぐリビングとアウトドアリビングを思い思いに使うことで、ストレスなく安心して家に籠ることができる。もう一方の27坪のスマートユニテも、リビングから5秒で庭に建てたツリーハウス風の小屋に行くことができ、「遊び心あふれる庭で別世界を感じることができる」とする。2棟はいずれも、「“stay home=家にいなければならない”から“Enjoy home=家で楽しもう”へと一歩進んだ今、家族が幸せを感じることができる全く新しい考え方の住宅」と担当者は話す。
現在、宣伝活動はすでに商談を進めている顧客にSNSで告知するまでにとどめている。集客は減少はしているが、想定の範囲内とし、集客減は契約に影響していない。これは、「大がかりな設備・最新式の機械に頼らず、住宅そのものの基本性能だけで、これからアフターコロナの時期が来ても無理のない月々の返済で実現できる豊かな暮らし方の提案ができているからこそ」と同社では分析する。
今後は、顧客とのリモートによるWEB打ち合わせを拡大、強化し、オンラインとオフラインを組み合わせた集客・接客を行っていく。このほど、展示場に来たくても来られない顧客に向けて「おうちでオンライン相談」をスタートした。Zoomを使用して、営業マンとオンラインでつなぎ、住宅の相談や月々の返済計画などの相談に答えている。
同社ではこれまでも消毒液を設置し手洗い・消毒、マスクをするなどの対策を行ってきた。朝礼や社内会議だけでなく、建築現場、全国のFC加盟店へのSV指導や打ち合わせ、業者との取り引きなど社外に対しても、三密や人の往来によるリスク回避のためリモートによるWEB会議を本格導入。また、全社員のデスクにパネルを設置し飛沫感染防止対策を行ったり、60歳以上の従業員には在宅勤務を奨励するなど徹底した取り組みで感染防止に努めている。
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