住友林業(東京都千代田区)は、一般流通のCLTを使い、中大規模木造建築に対応する耐火構造部材「オリジナル木質柱梁部材」を独自開発した。
今年2月には梁で耐火構造部材(2時間)の国土交通大臣認定を取得、3月には柱で耐火構造部材(2時間)の性能評価試験に合格した。
木製の柱・梁の周囲に不燃材を配置し、その外側に耐火被覆としてCLTを浮かせて留め付ける構成。
CLTを浮かせて通気層を設けることで、下地の凹凸の影響を受けずに美しい仕上げ面が得られるほか、工事中に雨漏れが起きても湿気を排出できるとする。
不燃材やCLTを一般流通品でまかなうことで従来よりも製造コストを抑え、工場と現場どちらでも製作可能。また、外側のCLTは製材や集成材、LVLでも置き換えられるとする。
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