赤羽一嘉・国土交通大臣は5月1日の記者会見で、施工不良物件の改修工事が遅れ、当初の年内完了予定が困難となったレオパレス21(東京都中野区)に対し「極めて遺憾」と述べ、改善を求める旨を明らかにした。
レオパレス21の施工不良物件は3月31日現在、明らかな不備が1万3606棟に対し工事着手は6277棟、完了は990棟にとどまっている。赤羽国交相は「進捗が予定通り進んでいないのは極めて遺憾」と語った。新型コロナウイルスの影響による工事停止については国交省にも報告があったことを明らかにしたうえで、再開には感染拡大防止の配慮が必要としつつも「まったく十分な進捗でない中で、遅れの原因はどこにあるか、改善をどうしていくか、具体的に見直し、報告するよう指示した」と説明。さらに「こんな状況が続くのは望ましくない。国交省としては定期的に進捗状況を報告させ、同社を厳しく監視・指導する」と述べた。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。