TOTO(福岡県北九州市)は4月30日、2020年3月期決算を発表した。売上高は前期比1.8%増の5964億9700万円、営業利益が8.5%減の367億6000万円、経常利益が16.3%減の361億1100万円、当期純利益が27.2%減の235億8300万円。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今期(2021年度3月期)の業績予想は見送った。
2020年3月期は新型コロナの影響により売上高で93億円、営業利益で49億円それぞれマイナスになったという。国内住設事業は売上高3%増の4361億円、営業利益は4%増の253億円。温水洗浄便座の部品が入らないなど新型コロナの影響により営業利益で48億円のマイナスがあったものの、第2四半期までの消費増税前の駆け込み需要、価格改定やコスト削減などで増益となった。
海外住設事業は売上高が4%増の1359億円、営業利益が17%減の153億円。中国は新型コロナの影響が大きくなる前の2019年12月までの計上となっており、北京や上海などより小規模で販売単価が小さくなりがちな二線級都市での販売が増加し、売上高は12%増の4234億円、営業利益は13%減の697億円だった。北米は売上高が5%増の298億円、営業利益は販管費の増加などにより45%減の13億円となった。
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