国土交通省は4月30日、今年度創設となる「マンションストック長寿命化等モデル事業」の提案募集を開始する。今後急増する高経年マンションについて、適正な維持管理を促進し、長寿命化に資する改修や建替えを促進するため、先導性の高いマンション再生のプロジェクトを支援するもの。
対象事業は、事業前の立ち上げ準備段階を支援する「計画支援型」と、長寿命化等の改修工事や建替工事の実施段階を支援する「工事支援型」の2タイプ。対象事業者は、前者がマンション再生コンサルタント・設計事務所・管理会社、後者が施工業者/買取再販業者、または2者以上の施工業者/買取再販業者等からなるグループ。
「計画支援型」の事業要件は、(1)対象マンションの区分所有者が10人以上であり、耐用年数の2分の1を経過していること、(2)原則として当該事業完了後、工事支援型の提案を行うことを想定しているものであること。
「工事支援型」の事業要件は、(1)対象マンションの区分所有者が10人以上であり、耐用年数の2分の1を経過していること、(2)25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金を設定していること、(3)修繕積立金の額が長期修繕計画額と概ね一致しているか、計画より余裕があること。さらに、提案内容の要件として、(4)ライフサイクルコストの低減につながる長寿命化改修であること、(5)新たな技術の導入や工期短縮に資する工法の工夫があること、などが求められる。
補助率・補助限度額は、「計画支援型」が1事業当たり500万円まで、「工事支援型」が補助対象費用の3分の1。
提案の応募締切は、第1回が6月30日、第2回が9月30日。採択事業の公表は、第1回応募分が7月末頃、第2回応募分が10月末頃の予定。なお、新型コロナウイルス等の影響で、採択時期は前後する可能性がある。
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