積水化学工業(大阪市)は4月27日、2020年3月期決算を発表した。住宅カンパニーは売上高が前期比1.2%増の5129億円、営業利益は3.1%減の377億円だった。新型コロナウイルスの影響による引き渡しの遅れなどで4期ぶりの減益となった。
住宅設備納入遅延などによる引き渡し遅れでの営業減益は27億円あったという。戸建て販売棟数は横ばいの1万200棟、アパートは30棟減の710棟だった。住宅の売上高は1.2%増の3516億円、リフォームは横ばいの950億円。受注は6%減の3970億6200万円。
今期(2021年3月期)は新型コロナによる展示場閉鎖で新規集客やイベント中止で85億円の営業減益を見込んでいる。一方、埼玉県朝霞市での131区画の戸建て分譲とマンション212戸の複合開発「あさかリードタウン」など、まちづくり事業の本格計上や分譲住宅の伸長を図る。今期の住宅カンパニーは売上高が1.4%減の5055億円、営業利益は15.3%減の320億円の予想とした。
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