リクルート住まいカンパニー(東京都港区)はこのほど、「住宅購入・建築検討者調査」(2019年度)を実施し、その結果を発表した。住宅購入・建築検討者に対し、一戸建てかマンションどちらを希望しているか尋ねたところ、「一戸建て」派が59.0%、「マンション」派が27.9%となった。新築・中古の意向としては、「新築」派が68.8%、「中古」派が8.6%だった。
購入検討状況としては、「初めての購入、建築」が74.4%、「買い替え」が16.6%。住宅購入検討のきっかけとして最も多かった回答は「結婚」(17.8%)。次いで「第一子出生」(14.6%)となった。
検討している住宅の種別は、「注文住宅」(56.6%)が最多。平行検討状況としては、「新築一戸建てメインで注文住宅を並行検討」(38.8%)する率が最も高く、次いで、「中古マンションメインで新築マンションを並行検討」(33.3%)となった。注文住宅検討者は並行検討率が全体的に低い傾向にあることがわかった。
住宅の広さと駅からの距離、どちらを重視するか尋ねたところ、「広さ重視」が43.4%、「駅からの距離重視」が39.6%と拮抗。60代では、「駅からの距離重視」(58.4%)が「広さ重視」(31.0%)を大きく上回った。
購入・建築検討者が、新居で解決したかった元の住まいの課題は「資産性がなく、住宅費がもったいない」(20.2%)が最多。次いで「住戸が狭い(専有面積)」(19.1%) 、「間取りがよくない」(18.7%)となった。
住まいの買いどき感について、今が「住まいの買いどき」と感じている割合は54.4%。エリア別では、東海が66.2%と最も高かった。買いどき感を感じる理由については、「今は、住宅ローン金利が安い」(41.1%)が最多だった。
住宅購入に関する税制・優遇措置のなかで最も認知されているのは「住宅ローン控除」(70.0%)。住宅購入に関する金利・補助金で最も認知されているのは「フラット35 S」(58.9%)だった。
物件の設備や仕様に関する認知率としては、「スマートハウス」が53.1%、「ZEH」が37.5%だった。
過去1年以内に、「住宅購入検討のための行動を行った」もしくは「購入する物件や、建築・リフォームの依頼先と契約した」人の割合は全体の14.9%だった(スクリーニング調査)。
調査期間(本調査)は、12月6日~11日。有効回答数1820(集計対象1073)。住宅の購入・建築を検討している20~69歳の男女を対象に、インターネット調査を実施した。
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