不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」等の住生活情報サービスを提供するLIFULL(ライフル、東京都千代田区)はこのほど、LIFULL HOME’S加盟店企業を対象に実施した「第2回新型コロナウイルス感染症に対する不動産事業者の意識調査」(調査期間=4月6日~4月12日、回答件数=750件)の結果を発表した。
「現時点で企業活動に影響が出ていますか?」との質問では、「あてはまる」が52.1%、「ややあてはまる」が39.6%となり、合計91.7%が企業活動へ影響が出ていると回答した。前回調査(3月9日~12日実施、回答925件)では「企業活動へ影響が出ている」とする回答の合計が70.5%となっており、この1カ月で2割以上の増加がみられた。
続いて、「現時点で企業活動に影響が出ている」で「あてはまる/やや当てはまる」と回答した企業にその内容を聞いたところ、賃貸仲介では「来店者の減少」、賃貸管理・売買仲介・売買分譲では「内見者の減少」が最多となった。その他では「問い合わせの減少」「売上の減少」「商談の延期・中止」の割合が高く、「マスクや消毒薬など衛生用品が確保できない」を除き、いずれも1カ月前と比べて約10~30%上昇していた。
さらに、「主に手がけている業務内容」で「賃貸仲介/賃貸管理」と回答し、「現時点で企業活動に影響が出ている」で「あてはまる/やや当てはまる」と回答した企業に、3月に入って増加したものを聞いたところ、「入居の延期・中止」が最多となった。次いで、「家賃値下げの相談・交渉」や「家賃支払遅延の連絡・相談」についても、3~4割前後の企業が増加したと回答した。
「今後の企業活動への影響が心配ですか?」との質問では、「あてはまる」が78.3%、「ややあてはまる」が20.3%となり、全体の98.6%が今後の企業活動への影響が心配であると回答した。「あてはまる/やや当てはまる」と回答した企業に、心配の内容を聞いたところ、すべての業態で「売上の減少」が最多となり、いずれも8割を超え、1カ月前と比べて2割近く上昇していた。また、「来店者の減少」「内見者の減少」「問い合わせの減少」も7割を超え、10~20%近く上昇していた。
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