大和ハウス工業(大阪市)は4月17日、実務経験に不備のある者による施工管理技士受検と資格取得に関する外部調査委員会による調査報告書を、国土交通省に提出した。元社員14人を含む371人が不正に受検・資格取得を行っていた。
国交省は不正取得者に合格の取り消しと3年間の受検禁止の手続きをとる。大和ハウスには再発防止を指示。また、技術検定に係る実務経験の証明についても、必要に応じて建設業法の立入検査の対象とする。建設業団体には前述の立入検査の対象とすることの周知の他、技術検定の受検に際し、実務経験などのチェック体制強化の注意喚起も呼びかけた。今後、有識者委員会による再発防止対策の検討も行う。
大和ハウスの報告書によると、実務経験を満たさないものが監理技術者・主任技術者として配置された16工事は、第三者機関による調査などで施工品質に問題はなかったとしている。
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