ジェクトワン(東京都渋谷区)が運営するアキサポ空き家総研は4月16日、「空き家運用者」の意識・実態に関する調査の結果を発表した。首都圏の1都3県に空き家を所有し、かつ、何らかのかたちでその空き家を運用している人を対象に調査を実施。32.1%の人が現状の空き家運用に対して不満を抱いていることがわかった。
空き家の運用状況としては、戸建て所有者では半数以上が「実需(「自分や家族だけで住んでいる)」に、区分マンション所有者では8割が「賃貸」として運用している。空き家運用で毎月得られている賃料については、「(賃料は)得られていない」が32.3%。30代に至っては半数以上が「賃料は得られていない」と答えた。賃料を得ている人たちの中で最も多かった回答は「10万~15万円未満」(18.6%)。次いで「5万~10万円未満」(15.9%)となった。
運用方法の探し方としては「不動産会社に相談した」(47.0%)が最多。「インターネットなどで情報を収集した」(22.3%)、「家族や友人、知人などに相談した」(17.0%)と続いた。
リフォーム・リノベーションにかかった費用は1位が「100万~200万円未満」で16.4%、2位が「200万~300万円未満」で15.5%、3位が「300万~400万円未満」で12.4%となった。
空き家に対するイメージとしては、「火災の危険がある」(33.7%)との回答が最多。次いで「不審者が住み着く危険がある」(30.0%)となった。
自己所有の空き家を地域貢献に生かすことにどの程度興味があるかの問いには、42.2%が「興味がある」と回答。特に30代・40代では、「興味がある」が半数以上となった。自身の空き家運用に際して、賃料を優先したいか地域貢献を優先したいかという問いに対しては、91.9%が「賃料を優先したい」とした。
調査期間は1月27~30日。
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