シェルター(山形市)は4月7日、木村一義代表取締役会長と安達広幸常務取締役が令和2年度科学技術分野 文部科学大臣表彰の「木質耐火部材の開発」で科学技術賞(技術部門)を受賞したと発表した。
同社が開発した木質耐火部材(COOL WOOD)は、核となる木材を石こうボードで囲み、その外側を木材で覆うことで木の温もりと耐火性を両立した木造の柱・梁製品。1、2、3時間の耐火性能で国土交通大臣認定を取得している。これまで、都市部の大規模商業施設、都内の9階建て学生寮や仙台の7階建てビル等の木造施設に採用されている。同社では、「今後も人と環境に優しい木造都市の実現に向け、木造技術の研究・開発に邁進したい」としている。
今回同社が受賞した同賞技術部門は、中小企業、地場産業等において、地域経済の発展に寄与する優れた技術を開発した者が対象。応募件数12件の中から6件(15名)が受賞した。なお、4月13日から19日までの科学技術週間中に予定されていた表彰式は、新型コロナウイルス感染リスクを考慮し中止された。
木質耐火部材「COOL WOOD(クールウッド)」
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