三協立山(富山県高岡市)は4月2日、2020年5月期第3四半期決算を発表した。売上高が6.2%減の2363億1400万円、営業利益が262.6%増の18億7800万円、経常利益が148.3%増の19億円、四半期純損失が6億4900万円(前年同期は4億1700万円の損失)だった。通期業績予想を下方修正し、当期純利益は未定となった。
セグメント別に見ると、主力の建材事業は売上高が3.6%減の1467億9900万円、セグメント利益は収益改善やアルミニウム地金価格の低下などにより357.9%増の35億4400万円。マテリアル事業は、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響によるアルミ形材市場の需要減少や、アルミ地金価格の低下で売上高が12.6%減の300億円、セグメント利益が50.5%減の10億4900万円。投資有価証券評価損など特別損失が前年同期から6億7000万円増の8億8600万円を計上した他、法人税などの負担増で純損失が拡大した。
通期業績予想については新型コロナウイルスの影響と、欧州や中国での景気後退もあり下方修正を実施。売上高が2019年7月11日公表値より5.9%減の3180億円(前期比5.9%減)、営業利益が37.5%減の25億円(238.7%増)、経常利益が51.4%減の18億円(192.2%増)、当期純利益については子会社が減損の可能性もあるが、不確実性も高く未定とした。
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