住友林業(東京都千代田区)筑波研究所の新研究棟が、日本木材青壮年団体連合会主催の第23回木材活用コンクールで、初の最優秀賞国土交通大臣賞を受賞した。オリジナル構造、火災時の避難安全を詳細に確認することで実現した室内の木部のあらわし、室内外の緑化等新研究棟に採用した技術などが評価された。
新研究棟は木造3階建て延床面積2532.67m2で、全館避難安全検証法に基づく大臣認定を取得。内装制限を緩和し、燃えしろ設計により梁・柱・壁の木部をあらわしにしている。ソーラーパネルの設置や木質ペレットを使った冷温水機で、CO2排出量を大幅に削減。屋上やバルコニー、外壁でも非住宅木造建築物の緑化技術を検証する。知的生産性を向上させる緑のレイアウトなども開発し、壁柱は縦横1200mm、厚さ390mmのLVL(単板積層材)のブロックを縦方向に市松状に積み上げ、鋼棒を貫くポストテンション技術を採用。ゼロエネルギービルディング(ZEB)の実現も視野に入れ省エネや再生可能エネルギー利用を取り入れている。
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