注文住宅建築のソーケンアービック(千葉県我孫子市、横田昭社長)は、風呂の残り湯を床下で循環させることで室内を暖める「風呂の残り湯利用暖房システム」を開発した。
新システムのしくみはこうだ。風呂の残り湯は通常41~42度。これを床下の蓄熱層に送って循環させ、暖められた蓄熱層から発生する輻射熱が室内を暖める―いわば、残り湯を使った温水床暖房システムのようなもの。家庭で消費するエネルギーの35%は給湯で消費されるが、残り湯利用の場合は再度お湯を沸かし直す必要がないため、暖房に直接かかるエネルギーとコストはゼロという。
同社では、このシステムを導入した生活体験棟を建設。暖房器具はいっさい置いていないが、「冬の夜でも夏掛け布団と薄い毛布一枚で十分快適に就寝できる」(同社)とする。
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