不動産評価Webサイト「TAS-MAP」を運営するタス(東京都中央区)は3月31日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2020年3月」を発表した。
同レポートでは、東京市部で進行する市場淘汰について分析。アパート系空室率TVIが2019年12月時点で前年同月比2.67ポイント減、マンション系空室率TVIが同2.96ポイント減と急速に改善していることについて、多摩地域の大学キャンパスが都心へと移転したことで、築古のワンルームなどテナント付けが困難だった物件が市場から退場(デッドストック化)する「市場淘汰」が起こり、空室率TVIの急激な改善につながったと指摘した。
そのほか、2020年1月期の1都3県賃貸住宅指標では、金融機関の融資引き締め後にも大量供給が継続している東京23区のマンション系を除き、空室率TVIが改善傾向。東京23区については募集期間も拡大傾向にあった。
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