国土交通省は3月30日、「居心地が良く歩きたくなる」まちなかの形成に取り組む地方公共団体を支援するため、まちなかの状況を歩きながら簡易に現状把握し、改善点を発掘するツールとして「まちなかの居心地の良さを測る指標(案)」を発表した。地方公共団体を中心に活用を促し、サンプルを増やしながら改訂していく予定。
同指標は、昨年6月26日開催の「都市の多様性とイノベーションの創出に関する懇談会」からまとめられた『「居心地が良く歩きたくなるまちなか」からはじまる都市の再生』で提言された、「まちなかのアイレベル・グランドレベルにおける歩きやすさ、滞在しやすさなどを測る客観的指標の開発に着手すべき」との意見を受けて作成したもの。
把握する対象として、(1)イスがあるか・日陰があるか・建物の中が見えるか、といった「ハード環境」、(2)心地よい音が聞こえるか・オシャレだと感じるお店があるか、といった「空間の快適性・魅力」、(3)体操をしている・写真を撮っている、といった「人々の行動の多様性」という3つの視点を設け、まちなかの状況を総合的に把握できるものとした。
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