奈良県農林部奈良の木ブランド課は3月27日、早稲田大学と連携して取り組んでいる蔵改修プロジェクトにおいて、コミュニティ施設「笑屋」が完成したと発表した。
同プロジェクトは、奈良県吉野町上市地区の使われなくなった醤油店の蔵(蔵風の建物)を改修し、新たなコミュニティ施設として活用するというもの。2020年3月3日より5日間にわたり、地元の上市地区自治協議会「上市笑転会」協力のもと、改修作業が行われた。
改修作業では、室内に入ってすぐの壁面に吉野スギの棚と吉野ヒノキのベンチを設置。様々な用途で使用できるようにと、中央部に空間を設けたデザインにした。全て新しくするのではなく、昔からある古い部分を残すことで、地域の文化や歴史、思い出を語り継げる場所として使用できるようにしたという。
今後、イベントなどの打ち上げ会場やライブ会場、スクリーンを設置してパブリックビューイングをするなど、地元住民の憩いの場として使用する予定。また、観光客などに吉野材や町の魅力を発信する場所としても活用していく。
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