ポラスグループで住宅の引渡し前の品質検査、アフターメンテナンス、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証(埼玉県越谷市)の地上3階建ての木造本社ビル「テクノ キューブ」が3月7日に竣工し、3月27日報道関係者に公開された。
グループが木造住宅で使っている一般流通材を使い、住宅用プレカット加工機を利用したオリジナル構造部材を採用。併せて耐力壁にCLTを利用して施工の省力化を図るなどの合理化で約7カ月半での完成となった。
「地盤工事から基礎、建て方、内部、外構工事まで全て自社で行い、グループ全体で考えグループ全体で建てることができた。ポラスグループの強みを十分に発揮できた新社屋」(担当者)。施設でありながら木造住宅のような木のぬくもりを感じられる特徴的なデザインは、木の現しを多く使用し、またそれが外からも見えるように外壁の一部をカーテンウォールにした。木をできる限り見せることで”木でできたビル”を内外から直感的に認識できるようにした。
また、働き方改革を促進する新たな職場環境づくりにも注力した。同社初となるフリーアドレス制を導入し、同時にペーパーレス化、デジタル化を進めていく。
延床面積1726m2、総事業費は約6億円。設計・施工をしたポラテック(埼玉県越谷市)では、今後さらなる木造施設の普及を目指す。2019年度の建築事業部の木造施設の受注棟数は14棟(受注額21億6600万円)だった。2020年度は前年度比1.65倍の23棟を目標に掲げている。
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