三重県戦略企画部広聴広報課はこのほど、全国の地方移住経験者に対する意識調査を実施し、その結果を発表した。移住先の決定要因として最も多かったのは「スーパー・郵便局・銀行など生活に必要な施設が整っている」(17.0%)。次いで「就きたい仕事がある」(15.0%)となった。
移住に際して不安だったことを尋ねたところ、「安定した収入が得られるかどうか」(24.5%)と答えた人が最多。「不安なし」(24.0%)、「コミュニティとの人間関係」(23.0%)と続いた。
移住に関する理想と現実のギャップとしては、「物価の高さ(想定よりも生活費がかかった)」(14.5%)、「不便な生活」(12.0%)などが挙げられたが、最も多い回答は「特になし」(52.5%)だった。
移住前と移住後の幸福度を10点満点で表現してもらったところ、「移住前」は平均6.4点であったのに対し、「移住後」は平均7.0点となった。
地方での子育ての重要点について、子をもつ人を対象に調査したところ、「家族が一緒に過ごす時間」(53.2%)との回答が最も多かった。次いで「保育園や学童の充実など、働きながら子育てしやすい施設や環境」(39.2%)となった。
移住のメリットとして最も多かった回答は、「自然環境が豊かな地域での暮らし」(58.0%)。「配偶者・子どもと一緒に暮らせる」(55.5%)、「家族と過ごす時間が増やせる」(49.5%)と続いた。
移住希望者へのアドバイスとしては、「悩むよりまずは行動を」、「事前の情報収集や滞在が重要」などが挙げられた。
調査期間は2019年12月~2020年1月。都市部から地方への移住経験(UIターン)がある20~30代の男女200人を対象に、インターネット調査を実施した。
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