SOUSEI Technology(東京都港区)は3月23日、空き家・空きビル・遊休地の再生リノベーションを行う9(ナイン、大阪市)と業務提携をしたと発表した。9の「未完成住宅」に同社が運営するマイホームアプリ「knot」を提供する。また同日、中古でも価値が下がりにくい住宅の新しいライフサイクルの実現に向けて、住宅の10年買い取り保証サービスの検討を開始したと発表した。
「knot」は、契約からメンテナンスまで住宅関連情報を一括管理できるプラットフォーム。住宅会社は、顧客や物件の情報管理、書類や写真などのデータ保存、顧客とのコミュニケーションなどをクラウド上で行うことができる。
9が提供する「未完成住宅」は、オーダーメイド型住宅と建て売り住宅・新築マンションのようなプロダクト型住宅の間に位置する住宅商品。その名の通り完成度90%の”未完成”で販売され、購入者が好きな壁と床の仕上げを自由に選んで完成させる住宅となっている。一度オーダーメイドにより完成しても、また未完成の状態に戻すことができるため、デザインの流行や買い手の好みに左右されにくいという特徴を持っている。
「未完成住宅」は「knot」の導入によって、ハウスオーナーと設計者がチャットで手軽にコミュニケーションをとれるようになるほか、図面やカスタマイズした仕様、変更やメンテナンス履歴などの共有も可能になる。
10年買い取り保証サービスは、ハウスオーナーに対して物件契約時に10年後の物件買い取りを保証するサービス。買い取り金額は「knot」に登録された物件情報をもとに独自のロジックで算出する。
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