ヤマダ電機(群馬県高崎市)は3月24日、ナック(東京都新宿区)から同社の子会社で住宅事業を手がけるレオハウス(東京都新宿区)の全株式を取得することを発表した。ヤマダは住宅事業の強化を図る。
ナックは2020年3月期の通期予想を下方修正。2019年5月15日に発表した前回予想から売上高は12.2%減の880億円、営業利益は18.2%減の18億円、経常利益は20.9%減の17億円、当期純利益は87.0%減の1億3000万円にとどまる見通し。住宅事業で受注減や新型コロナウイルスの影響で住宅設備の納品が滞ったことなどが影響した。またレオハウス不採算店舗の減損損失等3億7000万円を含む6億5000万円の特別損失を計上し、純利益が大幅減となる。これらの事情もあり、ヤマダへのレオハウスの譲渡を決定した。譲渡価格は今後決定。譲渡日は5月中旬を予定している。
ヤマダとナックでは、ヤマダの子会社のヤマダホームズが86%の株式を所有していたエースホーム(東京都新宿区)を、2月28日付でナックがヤマダホームズ所有分の全株式を取得し子会社化した。エースホームのFCが工務店で、ナックの建築コンサルティング事業でシナジーが見込めることが理由。今回は住宅事業を縮小したいナックがヤマダに子会社を売却する形となった。
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