国土交通省は3月19日、2019年度「民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を発表した。2018年度の新規貸出額は19兆1358億円で前年度より1517億円減少した。
新規貸出額の使途別シェアは、新築住宅向けが71.4%、既存(中古)住宅向けが19.2%、借換え向けが9.5%だった。前年度に比べると、新築住宅向け、既存住宅向けの割合が増加し、借換え向けの割合が減少した。既存住宅向けは過去4年を通じて増加傾向となった。
金利タイプ別実績の割合では、「変動金利型」(60.5%)の割合が最も高く、前年度より9.8ポイント増加した。また、「証券化ローン」(9.9%)、「全期間固定金利型」(5.3%)、「固定金利期間選択型」(24.3%)の割合は前年度より減少した。
固定金利期間別の割合では、「固定金利期間選択型(10年)」(62.6%)の割合が引き続き最も高かったが、前年度より2.2ポイント減少した。そのほか、「固定金利期間選択型(2年)」(7.5%)、「固定金利期間選択型(3年)」(15.9%)は増加、「固定金利期間選択型(10年超)」(8.7%)は減少した。
賃貸住宅向け新規貸出額は 2兆7002億円で前年度より1兆1280 億円減少した。
住宅ローンの商品ラインアッフ19種のうち、「現在、商品として取り扱っている」割合が高いのは「金利タイプ(変動金利型)」(97.4%)、「金利タイプ(固定金利期間選択型)」(95.4%)。また、「商品化を検討中」の割合が高いのは「リバースモーゲージ」(31.0%)、「ノンリコースローン」(10.1%)、「金利優遇(残金残高連動型)」(2.8%)だった。「取り扱っていたが、廃止した」割合が高いのは「金利タイプ(全期間固定金利型)」 (11.1%)だった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。