ダイキン工業(大阪市)は、2019年5月に改修を行った同社江坂ビル(大阪府吹田市)が、CASBEE-WO(キャスビーウェルネスオフィス)評価認証「Aランク」と、BELS(ベルス)評価認証「ZEB Ready(ゼブレデー)」を併せて取得したと発表した。ビル改修物件として国内初だという。
CASBEE-WO評価認証は、2019 年5月に一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)によって設立された、建物利用者の健康性や快適性の維持・増進を支援する建物の仕様・性能・取り組みを評価するツール。労働者の健康・快適に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能についても評価を行う。60 項目の評価に基づき、江坂ビルは 67.7 点の「Aランク」を取得。
BELS評価認証は、建築物の省エネ性能を評価するもので、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が運営。江坂ビルは、国土交通省が定める基準一次エネルギー消費量から52%の削減を実現し「ZEB Ready」(50%以上の削減)の認証を取得した。
同社は、江坂ビルの改修において、汎用の空調製品やシステムの組み合わせで、健康・快適と省エネの両立を実現。今後、ストックの多い中小規模ビルの改修において、今回の改修で培ったノウハウを生かし、働く人の健康・快適と省エネルギーが求められる社会への貢献を目指すとしている。
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