帝国データバンク(TDB、東京都港区)は3月10日、100業界197分野の業界動向について2020年度の見通しをまとめた「業界天気図」動向調査を発表した。
2020年度の業界展望は、全197分野のうち「晴天」と予想される分野が75分野(前年度比+3分野)、「雨天」と予想される分野が51分野(同+7分野)。「晴天」は2年ぶりの増加となるが増加幅は緩やか。一方で「雨天」が50分野を上回るのは2016年度(65分野)以来4年ぶりとなる。また「雨天」の7分野増加は、近年では消費税が8%に引き上げられた翌年の2015年度(同+8分野)に次ぐもの。
建設・不動産業界の2020年度は、建設分野が「晴天(薄日)」、戸建て住宅とマンションが「曇り」、不動産賃貸が「晴天(晴れ)」となり、各分野とも前年度の業況を維持する見通し。
天気図の改善・悪化を指数化したTDB業況インデックス(DI)は、2020年度予想が48.7で、2019年8月時点(48.1)から0.6ポイント上昇。ただ、製造業のDIは40.3となる見通しで、全業界を8.4ポイント下回り、2019年の49.2から大幅な悪化となる。東日本大震災発生直後の2011年度(51.2)を下回り、リーマン・ショック級の業況悪化も予想される。
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