矢野経済研究所(東京都中野区)は3月11日、国内の床材市場(複合フローリング、カーペット、建材畳、塩ビ系床材、フリーアクセスフロア、乾式遮音二重床、床タイル、塗り床材、住宅用床暖房システムの9分野)の調査結果を発表した。2018年度の市場規模は前年度比1.4%減の4064億8000万円と推計した。
分野別にみると、住宅向けを主な用途とする複合フローリング、カーペット、建材畳、塩ビ系床材、床タイル、住宅用床暖房システムの6分野が横ばいから減少傾向。非住宅向けを主な用途とするフリーアクセスフロア、塗り床材は、年度毎で増減を繰り返しながら横ばい推移。乾式遮音二重床は、従来のマンション向けに加えてフリーアクセスフロア代替など非住宅向けの用途開拓に成功していることで市場拡大を続けている。
2019年度の市場規模は、同1.6%減の4001億5000万円と見込む。フリーアクセスフロアや塗り床材、乾式遮音二重床は、都市部再開発や工場向け需要などから微増するものの、住宅向けを主とする床材などが今後も減少し、床材市場全体では減少の見込みとなっている。
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