国土交通省は3月10日、2020年度「住宅ストック維持・向上促進事業」の提案募集を開始すると発表した。2020年度予算の成立を前提に、補助などにより中古住宅・リフォーム市場の健全な発展に向けた民間の取り組みを支援する。
募集する事業は(1)良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業(2)消費者の相談体制の整備事業(3)リフォームの担い手支援事業。市場環境整備促進事業は、施工する工務店の他に、金融機関や宅建業者、建築士、インスペクション業者などが協議会を作り、住宅の維持・向上の他に流通や金融も含めた一体的な取り組みを支援する。開発・普及にかかわる費用は1事業あたり上限2000万円まで、インスペクション実施や住宅履歴作成など施行にかかわる費用は1戸あたり100万円を上限に補助する。「安心R住宅」を対象にした取り組みには特別枠を設定し、優先的に支援を行う。
消費者の相談体制の整備事業は、宅建業者や建築士、税理士など専門家が連携し、消費者への相談に応じるもの。消費者サポートの体制構築や実施にかかる費用などを補助する。リフォームの担い手支援事業は、リフォーム事業者の資格や施工実績、依頼者による評価といった関連情報を提供し、トラブル対応などに備えた第三者委員会を設置するなど、消費者が安心して事業者を選択できるウェブサイト整備を支援する。
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