『新建ハウジング』3月10日号
大工生かし非住宅リノベを柱に
新会社で事業展
新会社で事業展
里やま工房(兵庫県豊岡市)は、住宅で培ってきた大工の技術を全面的に生かしながら、店舗や事務所など住宅以外の建物のリノベーションなどストック事業を新たに展開するグループ会社として立ち上げた、大工や建具職人を社員とする「エス・ビレッジ」の活動を4月から本格化する。同社では非住宅リノベのほかに、空き店舗の買取再販など不動産事業にも力を入れる。
事務所兼モデルを整備
民泊事業の運営も
エス・ビレッジの代表を兼任する里やま工房社長の池口純さんは、住宅以外の建物のリノベなどストック事業を成長させる拠点として、歴史的な建物が立ち並ぶ市内の出石町地区の一画にある、古い店舗兼住宅や倉庫などの建物が残る敷地(約80坪)を取得。現在、エス・ビレッジの事務所やリノベモデル、自社運営の民泊施設を兼ねる拠点として、それらの建物のリノベーション工事を進めている。4月中にはリノベモデルの一部をオープンさせ、来年秋までに全て完成させる予定だ。
まずは地域ニーズを取り込む
池口さんは、新築住宅の市場の縮小が予測される中、持続的な経営の安定化を図る新しい事業として「住宅で培ってきた木造に対する大工の高い技術を全面的に生かせる住宅以外の建物のリノベーション」を選択した。住宅については、これまで同様、里やま工房で、注文新築住宅をメインに増改築やリノベまで展開しながら、非住宅リノベについては「住宅とは別にブランディングすることが有効」と考える。
その理由として、整備中の拠点がある出石町地区の一部が歴史的な建物や街並みの保存に取り組む伝統的建造物群保存地区に指定されていることが挙げられる。池口さんは、同エリア一帯では最近、空き家となっている古民家を店舗などとして活用したいというニーズが高まっていると指摘、「エス・ビレッジがそういったニーズの受け皿となって、大工の技術を生かした店舗へのリノベを手がけながらブランディングし、ゆくゆくはエリアにとらわれずに広い範囲で非住宅リノベを展開していきたい」と見据える。
自社の優位性を最大限に生かす
広い事業領域カバーする地域工務店に
里やま工房(兵庫県豊岡市)が、住宅以外の建物のリノベーションや買取再販などストック事業を別ブランドとして展開していくために・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 3月10日号』に掲載しています。
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