国土交通省は3月6日、アールシーコア(東京都目黒区)及びその販社12社(以下、同社等)が施工した戸建て住宅で、薪ストーブの遮熱板に関する建築基準法の規定への不適合があったことを発表した。
同社から同省に対して昨年12月24日、同社等が施工した戸建て住宅の一部において建築基準法違反のおそれがあるとの報告があり、それを受けて同省が施工内容の調査等を指示。今年3月5日までの調査で、同社が商品開発し、同社等が施工した戸建て住宅の一部において、薪ストーブの周囲に設置した遮熱板に用いたせっこうボードが、厚さ12mm以上とすべきところ9.5mmであり、建築基準法の告示の規定に適合しないものとなっていることが分かった。
当該物件の数は、2014年10月から2019年10月までに同社等が施工した戸建て住宅のうち、不適合の遮熱板仕様を選択した29棟。これまで特定行政庁に対して不適合を報告し、1棟において受理されたという。同社等から当該物件の所有者へは説明済みであり、建築基準法令に適合させるための改修を行う方針としている。
これを受けて同省は、同社に対し、特定行政庁への報告、是正の迅速・円滑な実施、原因究明及び再発防止策の報告、相談窓口の設置を指示した。また、関係特定行政庁に対しては、同省から物件リストを情報提供し、必要な対応を進めるよう依頼した。
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