YKKグループは3月5日、「2020年度YKKグループ経営方針説明会」を開催し、2019年度の業績見込みと2020年度の経営方針を発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、説明会は録画による動画配信という異例の対応をとった。
YKK AP(東京都千代田区)の2019年度の売上高は前年比99.6%の4261億円、営業利益は前年比91.9%の216億円になると推定した。国内住宅事業においては、樹脂窓を軸とした開口部の高断熱化、建物と外構のトータルコーディネイトによる付加価値提案、高断熱リフォームやリフォーム専用商品の増販などに取り組んだが、売上高の減少や市況価格の変動、IT費用の増加等による販管費増により、営業利益は前年から18億円の減益の見込みとした。
2020年度の売上高は、前年比102.6%の4373億円、営業利益は前年比110.7%の239億円をめざす。国内の住宅事業では、窓の高断熱化と耐風シリーズの提案、エクステリアでの家一棟トータルコーディネイトと省施工化、リノベーション市場での樹脂窓・耐震フレーム・耐風シャッターの拡販などをこれまで以上に推し進める。
具体的には、窓分野では「APW330」にブラック色を追加。カラートレンドに対応する新商品として4月に発売する。「APW430」の防火窓も同じく4月に発売し、樹脂窓のトリプル化を加速させる。耐風シリーズでは、耐風性能の高い二階にも取り付けられるシャッターを5月に発売するなど、さらなる商品力の強化、拡充を図る。エクステリア、リノベーション事業においても商品力、提案力の強化、工務店への性能向上リノベの啓発などを引き続き行っていく。
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